「おい…スタジオの奥の方見てみろ。佑月がいる」







「はっ!?」




陽斗がボソッと俺に言う。





佑月がいる??




そんなことあるはずない。



だってアイツ…アメリカだろ?



連絡の一本もなかったし。




ありえない。



そう思いつつも…スタジオの隅々まで目をやってしまう。





そして………



紛れも無い、アイツがいた。






なんでだ?!




どうして…佑月が…。





こんな状況で集中できるかぁっ!



ほんとは、今すぐアイツの元に行きたい。




けど…




今の俺には、そんなこと許されない。






日本中が、俺たちに期待してる。





気持ち、切り替えろ。





俺。








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