◯ ・ . ・ 「なあ、爪切り知らね?」 「あーんとね、 冷蔵庫の横のやつの中」 何時の間にかキユは 俺以上にこの家に馴染んで居た。 「あった、サンキュ」 どう致しまして、とソファに 寝転がりながら手を上げたキユは あれでもしっかり家事をする。 これが、世のギャップて奴だろう。