「あーっ、シュンだ!」 いつから俺の名前を 呼び捨てするようになったんだ。 「元気か?」 「ほいくえんでね、 きょーバッタつかまえた」 そう言って、 肩からぶら下げてた虫カゴを 自慢気に俺に突き出す。 「へぇ、 母さんにも見せてやれよ」 俺が後ろのキユを指差すと、 れいたは首を振ってから 虫カゴを元に戻した。 「ママむしきらいなのー」 ・・・あ。 「偉いな」 「あたしの子だもん」 俺は小さく笑って れいたの頭をくしゃくしゃ撫でた。