☆   放課後   ☆




よーし、帰ろう。
でも、なんか忘れてるようなぁ……。



あっ!あの子にお礼言ってなかった。
言いに行かなきゃっ。


あの子は帰りの支度をしていた。

よしっ。今だ!


「あの~っ!
さっきはありがとう! 嬉しかった。」


私は勇気を振り絞って、お礼をちゃんといった。


「全然大丈夫だよ☆
 むしろ可愛かったし! なぁんて、えへっ」

女の子はこう言った。


「あ! あたしはね、庄司芽衣ってゆうの!
芽衣って呼んでね!」

自己紹介もしてくれた。


「え・・と。わ、私は佐野美優って言います!
美優って呼んでもなんてよんでもいいからね!」

「じゃあ、美優って呼ばせてもらうね!
よろしく、美優っ!」

「よろしくだよっ、芽衣!」


「「ありがと~っ!」」


二人の声がハモって
お互いを見合って笑いあった。


「あ!もうこんな時間だっ! 芽衣ね今日塾だから
今日は帰るね。 明日からも仲良くしようっ!
じゃあ、ばいば~いっ!」


「うん、ありがと。 ばいばいっ!」


私はこう言い手を振ると、
自分の荷物を持って帰ることにした。