きっと1時間は過ぎただろう。



イヤホンをポケットにしまい
立ち上がった。


―ガタッ


「…」


―なんだ?



相変わらず静かな部屋―。



「誰かいるのか…?」

「…」


この言葉が聞こえたのか
かすかな物音がした。



バスケットボールをしまう
かごの近くだ。


俺は足を進めた。