――――‐‐‐
―――‐‐帰り道
「ユウリ♪」
ナツメがイチゴオレを俺の前に
差し出した。
「…」
「なんだよ、ありがとうくらい言え!」
「…」
「ユウリ、さぁ、1年のマイって子に
関わってるらしいけど、ほんと..?」
「なんでそれ、知ってんだ?…」
「自覚しなさい」
ナツメは呆れたような顔で
話しを続ける。
「マイって子いじめ.られてるんだね」
「ん」
俺はイチゴオレで乾いていた喉を潤す。
「知ってんだ!声が出せないって.のは?」
「なんで.そういうの聞く?」
「…まぁ、あんま関わらない方がいいよ?」
「自覚ないみたいだけど
あんた顔いい方だし、
余計、いじめエスカレートするかもよ?」
「…あ?」
「まぁそういう事さ!」
「どういう事だよ!」
「じゃ♪」
なんだかんだ
ナツメはいいやつだ。
マイの話題出してきたのは
気になるけど.....
気にしない事にした。