痛い足を抑えて
保健室にきた。

ズキンズキンと痛み出す。

「うぅ…」

痛い…。

「ユウリ大丈夫か?」
「お…ぅ、」
「試合はいま中断している。」
「そうなんですか…俺行きます。」
「分かった。」
「はい。」
寝た姿勢から起き上がって地面に足をつけようとした。


すごい痛さが俺を襲った。


バタっ




「ユウリ。」



「この状態で試合は行けないわ」

保健の先生がパソコンをうちながら
そう言った。

「俺は、…試合出たいんです。」

「試合に出てしまったら
足もだけど体までダメになるわよ。」

「…」

「ユウリ!試合は…」

「…」

「出るな」

「そんな…出させて下さい!お願いです!」

「すまんな」
柊はそれだけ言うと保健室を出た。


「安静にしてなさい…」



窓の外から体育館が見える。

試合の様子が見たくて俺は保健室を出た。

「痛てぇ…」

足がズキンズキンと痛む。



体育館の裏側に来た。

『『シュート』』

41対42


「みんな頑張るぞー!」

俺はずっとチームを見た。



『『シュートー!イェーイ』』
42対42


同点だ…



「…頑張れ」



後 12秒で試合は終わる。


11

10
















勝てる。

チームの一人がボールを取った。



頑張れ!



ボールをゴールに投げた。





相手チームが
ボールを取った。


…そして
フリースローを決めた。




ピ―――


『『『『勝ったー』』』』




相手チームが勝ってしまった。

43対42

俺は帰ろうとした。

「ユウリがあんな事になったから
集中力がなくなったんだよ。」

「おい!ユウリを責めるな!」

「でも事実だしな!」

「…」
柊は言い返さなかった。

「ユウリのせいで負けたんだよ!」