鳥籠の中の少女

今までもそんな子と一緒にいたから。



花音ちゃんは、一緒にいてて飽きなさそうだし、その自然体が良い。



「私は銀木 緋結。よろしく」



「本当に冷たいんだなぁ、ひゆりんは。そんなに自分を縛らなくていいんじゃない?」



「沙良ちゃんも話を聞いたって言ってたし、花音ちゃんも縛るとか言ってるけど、何の話?」



意味の分からない会話に付いていけない私。



さっきは気の所為だと思ってスルーしたけど、私の過去を知ってるような口振り。



「ごめん。緋結の過去に話をしたから」



やっぱりか。



愛璃しか知らないのに、おかしいと思った。



「何で話したの?」



「それは、緋結の事を分かってもらう為。此処の学校に来た中学の人はあまりいないでしょ。だから、緋結の過去を知らな.....」



「余計な事言わないで」



私は愛璃の説明を遮って、冷たい、低い声で言った。



と言うか、いつの間にか口が動いていた。



これが感情表現というものだろうか。



私は今、怒ってるらしい。



あまり、実感湧かない。



分からない、怒りという感情が。