鳥籠の中の少女

「緋結ちゃん話は聞いたよ。沙良、ずっと、仲良くしたいなって思ってたんだ。でも、あまりにも、近づかないでオーラが出てて、近寄れなかったの」



このさらって言ってる子は、最初にあった時の千里や結乃の印象と同じ。



自己主張があまり出来なくて、みんなの意見について行くような、そんな感じ。



私と同じ黒髪ストレートの髪は耳のあたりでツインテールに結んでる。



細く、優しそうな漆黒の瞳は綺麗。



美人で控え目な子。




「ひゆりん、よろしくね!」



この子は、明るい性格で、ムードメーカーなのだろう。



身長は低い。



ぱっちり二重の茶色っぽい瞳は潤樹と同じ、人懐っこい瞳をしている。



今にも飛び跳ねそうなこの子は兎みたい。



美人だけど、さらって子とは違う雰囲気。



さらって子が綺麗だったら、この子は可愛いだ。



どちらも名前など知らない。



今、自分でさらって言った子の名前が分かる程度。



関わる事無いと思ってたし、そんな人の名前を覚えるのは、今までの私にとって面倒極まりない。



私は自分で"唯生きてるだけの人形"と言い続けてきたのだから。



「緋結の事だから、2人の名前知らないでしょ?教えてあげる」



流石、昔からの友達だ。壊れた私が名前など覚えてないことぐらい分かったのだろう。