鳥籠の中の少女

「今、授業中。話しかけないで」



「授業中、サボってた人誰?」



「先生にばれてないからいいのよ」



「うわっ、狡い。俺もサボりたいなー」



「サボれば?」



私はだんだん面倒になって、適当に返す。



潤樹って人の世界に土足で入って来る、最低な人。



潤樹といると調子狂うわ。



私の言う通りに動かない人は初めてでやり難い。



とか考えてる自分も最低か。



人を私が唯生きていくだけの駒としか考えていなかったのだから。



「否、大丈夫なら良かったよ」



そう言って、潤樹は微笑んでくれた。



その微笑みを見て、私もそんな風に柔らかく微笑む事が出来たらな、と少し、羨ましく思う。



「緋結ー!」



其処へ、元気良く現れたのは愛璃。



「何」



「うわー、そんな怖い顔しないでよ」



「元々だから仕方ないでしょ」