鳥籠の中の少女

「大丈夫です。先生に伝えずに保健室に行ってしまってすみませんでした」



私はペコリと頭を下げる。



それを見た、愛璃も頭を下げた。



「もういい。いきなり怒鳴りつけて悪かったな。でも、これからは先生に言うか、誰かに伝えてから行くんだぞ?」



「はい。ご迷惑おかけしました」



「銀木、泉座りなさい。授業を始める」



その言葉で、私達はそれぞれの席に座った。



ほらね。



鬼の先生でもこんなものよ。



それより、良かったわ、保健室の常連で。



最近、潤樹と一緒に帰りたくなくて、放課後になると、保健室行ってたのが助かった。



昨日、保健室の先生が言ってた。



『明日は放課後に来ないでね。先生、明日お休みだからいないの』



ナイスタイミングだったなと考えてると、潤樹が話しかけてきた。



「緋結、泉さんと何話してたの?」



「潤樹には関係ない事」



「教えてくれたっていいじゃん」



ぷぅーと、頬を膨らませる潤樹。



名前に似つかわしくない仕草だ。



と、変な事をボーっと考えながら言い返す。