鳥籠の中の少女

「緋結ー、あたしが長話してたら、1時限目の授業終わっちゃった!」



愛璃が悪気が無いようで、舌を出して笑ってる。



「いいわよ。私、一応優等生で通ってるから、保健室に行ってましたって言えるわ」



「ええー!狡い、あたしなんて言おう?」



「そんなの知らない。サボってましたって言えば?」



私は意地悪く言った。



「緋結、その無表情で言われると本気に見えるから怖い」



上手く表情に出せない私は、無表情だったから、愛璃は怖かったらしい。



どうしようというような顔だ。



「大丈夫よ」



「大丈夫じゃない!」



「兎に角、教室に戻るわよ。これ以上サボるの?」



「うっ......分かったよ」



愛璃が渋々承諾して、吹き抜ける風が気持ちい屋上を去った。



「本当に大丈夫なの?」



階段を降りながら、心配そうにする愛璃。



「大丈夫よ。そんなに怒られるのが怖いの?」



「だって、1時限目は数学で2時限目は国語だよ。あの2人は鬼よ」



あ、そう言えば、鬼の先生のとか言われてるんだっけ?



私、誰にも関わってこなかったから、知らなかった。