鳥籠の中の少女

「先生、酷いです!知ってたんじゃないですか!なのに、何で、助けてあげなかったんですか!?」



このやり取りをいつの間にか、みんな見てた。



そんな事構わない私は先生を睨んだ。



「そ、そそその策を考え.....」



私はその言葉さえも遮った。



「いい訳はいいです!それより、知ってた先生方は、別宮さんに謝って下さい!」



私は怒りで、何も考えられなくなっていた。



「その話は本当かね?」



其処へ、年の取った男の人の声がした。



私も含め、皆が振り返った。



「校長先生!?」



「銀木さん、だね?」



「はい、そうです」



「別宮さんを助けてくれてありがとう」



校長先生は笑顔で言ってくれた。



「はい!!」



その後、結乃の虐めの事を知っていた人は皆、こっ酷く、校長先生直々に怒られたそうだ。



先生、生徒問わず、知っていた者を怒り、反省文と結乃への謝罪。



学校便りで校長からの謝罪文で学校の生徒の保護者、全員が知った。



それから、結乃の持ち物で壊した物を1-2の人達が弁償した。