鳥籠の中の少女

「それ、欲しいのか?」



「え?あ....いいわ。他にも見ましょ」



そう言って、あたしは唯人をぐいぐいと引っ張り、違う所に行った。



その違う所にはシュシュやヘアゴムなど、髪を結う物を置いてあるコーナーだった。



「あ、これ可愛い」



そう言って、取ったのは紺色のヘアゴムに大きな淡い紫色の蝶が付いてるデザインのヘアゴムだった。



「これ買おうかしら」



「買うならレジ行って来いよ。俺、見たい物見つけたから、レジ終わったら外でまっとけ」



「あ、そう?なら、私が唯人の所に行くわよ?」



「それで逸れたら困るだろ?此処、案外広いし」



そう言われて漸く気付いた。



確かに此処は思ってた以上に広い。



ちょっとした迷子になってしまいそうなぐらいに。



「わかったわ。じゃ、レジに行ってくるわね」



「ああ」



その声を聞いて私はレジに向かった。



その間にも可愛いアクセサリーがあって、可愛いなと思いながら、レジに着いた。