鳥籠の中の少女

それから、いろんな所を回った。



愛璃が意外にも楽しそうにしてるから、私も笑顔になれた。



といっても、微笑むぐらいだけど......



お昼はファーストフードで簡単に済ませた。



みんなが笑っていてくれるから、あれから怖いとは思わなかった。



神賀は愛璃と遊べて、笑ってたんだろうけど。



でも、みんなに感謝してる。



私が今、平気で此処を歩けるのは、みんながいるお陰。



それに、唯人が死ぬ前の楽しい思い出にも浸れた。



だから、自然と笑えたんだと思う。



私、このままだったら、立ち直れると思うの。



みんながいてくれれば.........



みんながいてくれれば、乗り越えられると思うの。



でも、そう簡単には、幸せになれないんだね。



今の私は知らなかったから。



これから、衝撃的な事実を聞かされる事を..........