鳥籠の中の少女

緋結の言葉に泉は溜息を吐いて、口開いた。



「確かにあたしもまだ、引きずってる。それの良い機会だと思って行く。樋渡君、チャンスをくれてありがとう。あたしは敢えて避けてきたから、緋結も一緒で心強い」



「どう致しまして」



泉は納得したから、楼大の下へ行く。俺達もついて行った。



其処にいるのは、不安そうな楼大。



「ダメだったか?」



「ううん、違うの。2人に聞きたい事を聞いてただけ」



泉はニッコリ笑う。



その笑顔で楼大もパァァッと明るくなる。



「じゃ、日曜日に行こうな」



「うん。それとさ、さっき話してたのってこれの事?」



ヤバい。



泉にバレたかも。



其処へ、緋結のフォローが入る。



「違うわ。神賀、馬鹿だから私に宿題教えてって言ってきたの。でも、私の事、よく思ってないのバレてたから、廊下に行ったわけ」



緋結ナイス!



だけど、それはちょっと、楼大が可哀想だよ?



「あ、緋結、学年で1番頭いいもんね。だからかーって内緒で言ってきたのに、今、神賀の前でばらしてもいいの?」



愛璃がクスクス笑いながら聞く。