鳥籠の中の少女

授業が終わって、休み時間。



俺がボーっとしてると、楼大がやって来た。



「なぁ、泉達と話そうぜ。今、桜木も葉連紀もいねぇーし」



それを聞いて、俺は、緋結のいる方向を見ると、泉と一緒に話している緋結がいた。



緋結は俺の視線に気付いたのか、此方を向いて、口パクで何かを話す。



は・や・く・き・て



あ、緋結、気を使ってくれてたんだ。



「そうだね。行こうか」



俺は返事をして、椅子から立ち上がり、楼大と共に、緋結達の所へ行く。



「緋結ー!」



俺はいつもの調子で緋結の名を呼ぶ。



それに返って来るのはいつもの感情の籠って無い声。



「何」



「何、は酷いでしょ!?」



「そんな事どうでもいい」



緋結はあくまでも知らないフリをしてくれている。



「そんな事言わないでよ。俺達、2人に用があって来たんだから。ね?楼大」



あ、楼大ダメだ。



演技と言うものが出来ないらしい。



「あ、ああ」



ほらね。