鳥籠の中の少女

花音ちゃんの言葉で私達は教室を出ようとする。



だが、阻む者がいた。



「緋結達、何処行くの?」



潤樹だ。



私は溜息をついて、振り返り、口を開いた。



「何処でもいいでしょ?」



「良くないよ。授業始まるよ」



「こんな空気の中、授業を受けろと言うの?」



私は冷たい眼差しで潤樹を見る。



「そ....それは.....」



「私は無理ね。放心状態の人達が多数いる中で、授業を真面目に受けるだなんて」



冷たく言い放って、私は踵を返し、1人、先に教室を出た。



その後を3人が黙々とついてくる。



「何処行くの?」



沙良ちゃんが不安そうに聞く。



「屋上」



あの場所なら、吹き抜ける風が気持ちいし、暗い話をしても安心できる。



もうすぐ初夏。



6月になる。



そんな学校の屋上が好き。