鳥籠の中の少女

ボーっと周りを見つめてそんな事を思ってると、愛璃と花音ちゃんと沙良ちゃんが来た。



「ひゆりん、4時限目サボろっかぁ!」



笑顔の花音ちゃん。



でも、その瞳は苦しいと言っていた。



この場から逃げたい、と。



「そうね」



「緋結、優等生で通ってるんでしょ?そんなに簡単に承諾していいの?」



愛璃も笑ってる。



悲しそうな瞳で........



「いいわよ。ちょっとくらいサボっても、気分が悪かったと言えばいいわ」



「緋結ちゃん、悪い子だね」



沙良ちゃんも笑顔。



でも、その瞳は悲しそうで、沙良ちゃんにも闇がある事が直ぐに分かった。



それを私に話そうとしてる事も。



「いいのよ。普段、優等生にしておけば、先生という者は勝手に信じるからね」



私は冷たく言い放つ。



私は人より、教師という者が嫌いなのかもしれない。



違う。



嫌いなんじゃなくて、信じられないんだ。



今まで見てきたから。



虐められてる人達を。



そして、死にたいと思った人がいる事を。