鳥籠の中の少女

--キーンコーンカーンコーン



「では、授業を終わる」



その言葉で先生は教室を出て行った。



静まりかえる教室。



いつもなら、ワイワイと声が上がる、賑やかな教室は此処に無い。



生徒達は心此処にあらずといった感じで、固まって動かない。



そんな中、私、愛璃、花音ちゃん、沙良ちゃんは黙々と次の授業の準備をしてる。



隣を見れば、潤樹も色の無い虚ろな瞳。



だけど、手だけは動いてて、次の授業の準備をしてる。



此処にいる人に、花音ちゃんの苦しみなんて分からないだろうに。



大切な人を失った人こそが理解できる事。



人は愚かだ。



失った後に、大切な存在だったと気付くのだから。



取り返しの出来ない事をしてから気付くのだから。



それでも、死んだ事を信じられなくて、生きてるとか、生き返ってほしいとか思う人がいる。



そんなのは、本の世界だけの事。



人は1度死んだら生き返りはしない。



決して.....



それがこの世界の理(コトワリ)