鳥籠の中の少女

「ひゆりんは.....1人じゃないよぉ.....?アタシが....いるぅ....愛璃が...いるぅ....沙良が....いるぅ....前を.....みよぉ....?中に.....閉じ....籠らないでぇ....?外は...綺麗だよぉ.....」



必死な花音ちゃんはギュッと、さっきより強く抱きしめる。



花音ちゃんの暖かい身体は私を安心させてくれた。



冷たい凍ってた心がじわじわと溶かされていく。



花音ちゃんは暖かいね。



「ありがとう」



ポロリと零れた言葉。



自然と口が動いた。



花音ちゃんは笑ってくれたと思う。



抱きついてて、顔が見えないから分からないけど。



「どう致しまして」



ポツリと呟いた花音ちゃんの言葉にまた、安心させられる。



花音ちゃんの事分かった気がする。



花音ちゃんは、きっと、人気者だ。



愛璃と一緒なのだから、そうなのだけど、本当に、心から好かれてると思う。



それぐらい、花音ちゃんの言葉は暖かい。



花音ちゃんは傷ついて、苦しんで、それでも前へ進んだ。



そんな勇気を持ってた。



花音ちゃんは強い。



なのに、私はこんなにも弱い。



これだけ、手を差しのべられても、まだ、半分は躊躇っているのだから.......