「ん?…理由?」 あたしがうん、と頷くと。 「何か、“運命”って感じじゃない?」 「運命…?」 「偶然ぶつかって、その人はイケメンで一目惚れ、って流れ?」 何で、あたしに質問するの…。 「絶対にないから!!」 確かにカッコよかったし、理想のタイプでもあるけど…。 でも、何かが違くて。 その時…頭にあいつが浮かんだ。 な、何で出てくるのよ…。 りょ、涼とか、好きじゃないしむしろ嫌い!! なのに、頭から離れてくれない。 む、ムカつく…。