でも…これって、聞いていいことなの?




普段は隠してる、って事だよね…?




そんなの、あたしに教えてくれる訳ない。




きっと、バレて最悪だって思ってるはず。




どうしよ……。




「顔、上げて」




優しい声に、あたしはゆっくりと顔を上げた。




視線が重なったけど、逸らしてしまった。




あたしの顔…きっと真っ赤だ…。




「本当の俺の姿は、これなんだ」




「………」




ってことは……。




いつもの地味メガネ君は、ニセモノだったんだ。