「待っててね!!」 「はいはい」 「じゃ、行ってくる!!」 「いってらっしゃーい」 ひらひらと手を振る彩未に背を向けて、あたしは屋上へと急ぐ。 「はぁっ…はぁっ」 どのクラスもHRが終わってるから、廊下には人がいっぱい。 そのせいで、上手く進めない。 何とか脱出して、あたしは屋上への階段を上る。 宗也くんは… あたしに何の話があるんだろう。 そう思いながら、扉を開けた。