自分のアンケート用紙に小さく“ありがとう!”と書いて見せた。 そうすると高宮翔は…? 口パクでなんか言っている…? 「バ……カ…?バカぁ〜?」 思わず立ち上がって大声が出してしまった。 皆の視線が一斉にこちらを向いた。 「すっすいませーん…!」 と、急いで席座った。 「バーカ…!」 ボソッとそう言って高宮はずっと笑いを堪えていた。