帰ってきてね




それから風呂上りに、
アイスを食べようと冷凍庫を開けた。

棒付きアイスを手に取り、
そこで思い出した。


もしかすると兄は
常に傍にいるかもしれない事を。


何故なら、
アイスが半分、
溶けた様子も無いのに消えていたから。

買ってきた時は確かに
ちゃんとあったはずなのに。



それと、同じアイスを
兄が特に気に入っていた事を。



……幽霊って、
袋開けなくても食べれるんだろうか。



とりあえずは、

「バカ兄貴……っ!」


顔を見て怒鳴ってやりたい。

やっぱり今すぐにでも帰ってこいよ。
もしくは姿を見せろ。



……もう一回、
馬とかバイクとか供えたらいいだろうか。


半分になったアイスを食べながら思った。