プルプルッ…


「もしもし!セレナ、何処にいる!」


亮が勢い良く電話に出た。


私の大好きな声だ。
世界で唯一愛した人の声。


「…亮、ごめんなさい。貴方が大好きです。
世界で一番愛してる。
だから…あんな別れ方したくなかった。

本当は信じてた。
だけど…

やり直したいな。
大好きな人と…。」



「…何を言ってる。
やり直せばいい。帰ってこい。」


帰ってこい…。
一番聞きたかった言葉。
でも…無理だよ。


「亮…愛してる。
ありがとう。
貴方といると幸せだった。


でも…やり直せな…い。


亮、大大大大大好き。
愛してる!


さよなら。」


プツッ。



本当に終わったんだ。

亮を愛してる。
だから…さよなら。

片桐組を守るため。
そして何よりも、

亮を守るため…。