「学校、行かなかったらいいじゃん」 「私も、休みたいよ?だけど、これから休んだら留年決定って、担任に言われたんだって…」 「嘘。だって、携帯使えないだろ?」 この部屋に居るときは、通信機は使わない、使わせない、使わない。三つ目のルール。 「嘘、吐いちゃだめだよ。美穂」 翔は、クスクスと不気味に笑う。 「私、本当に学校に行かなくちゃ…」 翔からの視線を私は、逸らす。 「浮気してるな?」 翔は、急に真剣な表情をして言った。