みんながホールに集まったところでこれぞお嬢様とまで言う女の子が前に立った。


「っえ~。私は2年の城山です。さっそくですが皆さん。知っている人もいると思います

が、本校では、ダンスパーティに向けて皆さんにダンスの練習をしてもらいます。」



「そして、本来なら入学式をやるところですが、さっそくダンスのペアを決めたいと思います。」


みんなが、いっせいにざわめきだした。


「ペアって?直、そんな話聞いてねえよな。」


よっしーも後ろを向いてそういう。


「あぁ。」


俺は適当に返事をしたが一瞬とまどった。


どうせ、相手って女の子だろ?


やだ・・・。


「はい、皆さん、お静かに!!問答無用。ダンスなんて1人で踊るわけないでしょう?


だから、くじ引きをします!!2-Aから順番にくじを引きに来てください。」



勘弁してくれよ・・・。

だが、城山さんは話し終えるとスタスタと帰っていってしまった。