ふわっと私の髪をすく直の手があった。 ドキ...。 「な、何してんのよ。...直。」 私の髪から伝わる直優しさ。 よかった...。 直が無事で。 なのに、なのに馬鹿だ私は。 またまたツンデレを発動させちゃってるよ。 「お前が一時の気の迷いって言うんだったら俺もそういうことにしておいて。」 くすっと綺麗に笑う直に心がざわついた。