未瑠SIDE



ホールの裏まで走って来たところだった。


「っく・・・ひっ。」


女の子の泣き声がした。



誰だろう・・・

なんて、本当は誰かなんて分かっているけどね。




角を曲がると女の子がうずくまって泣いていた。



私も、お人よしなんだな。

人の恋路を応援するなんて。