直の手に包帯を巻いて先生用のいすに腰掛けた。 「ねぇ、直。・・・未優さんってどういう人なの?」 顔をあげた直の顔は寂しそうに笑った。 「あいつは・・・本当はいい奴だよ。きっと。」 直、直は私を知らない未優さんを知っているんだね? そして、美優さんも私の知らない直を知っている。 全部、知りたいと思うのは私だけかな?