誰もいないなら、最初からここに来れば良かったな…。 「…でも、そうしたら瀬野くんと仲良くなってないか」 ぽつりと小さく呟き、青空を見上げた。 真っ白な雲がゆっくりと流れていく。 どうしてかな。 瀬野くんのことを考えると、胸がきゅーって苦しくなるよ。 この日を境に、菜々ちゃんと過ごす日以外は、昼休みは非常階段で過ごすことが多くなった。