「瑞樹を演劇部に!?」
さすがの十夜も驚くか…。
帰り道。
一緒に歩きながら久世凛音のことを十夜に説明する。
「うん。久世さん、どうしても瑞樹がいいって」
「そっか。久世はしっかりしてるからな。断りきれなかったんだろ、加奈」
からかうように十夜が言った。
「図星・・・。でもまぁ、瑞樹が断れば久世さんもきっと引き下がるよ」
なんて・・・甘かったかも。
家に帰った加奈は重たい気持ちのまま、瑞樹の部屋へと向かった。
「瑞樹、入るよ」
部屋に入ると瑞樹は嬉しそうな笑顔で振り返った。
「加奈、今日は遅かったね」
「うん、演劇部の見学に行ってて」
「へぇー。演劇部に興味があるの?」
何も知らない瑞樹の無垢な笑顔に胸がズキンと痛んだ。
「・・・久世凛音って知ってる?」
「久世・・・。ああ、演劇部の部長だよね。目立つ存在だからね。知ってるよ」
「その久世さんが、瑞樹に学園祭の演劇部の出し物で天使役を演じて欲しいって言ってきてるの・・・」
一瞬、瑞樹の笑みが消えた。
「・・・瑞樹、嫌なら断っていいのよ」
瑞樹は、下を見て考え込むような表情をしたあとすぐに顔を上げ口を開いた。
「なんで僕なのかわからないけど・・・わかった、ちゃんと僕の口から断るよ」
そう言って微笑んだ瑞樹の笑顔は、いつもと変わらない綺麗な笑顔で。
無理してるんじゃないかって、不安になった。
いつも変わらない笑顔を見せてくれる瑞樹。
瑞樹、たまには、
――嫌な顔したって、いいのよ…。
さすがの十夜も驚くか…。
帰り道。
一緒に歩きながら久世凛音のことを十夜に説明する。
「うん。久世さん、どうしても瑞樹がいいって」
「そっか。久世はしっかりしてるからな。断りきれなかったんだろ、加奈」
からかうように十夜が言った。
「図星・・・。でもまぁ、瑞樹が断れば久世さんもきっと引き下がるよ」
なんて・・・甘かったかも。
家に帰った加奈は重たい気持ちのまま、瑞樹の部屋へと向かった。
「瑞樹、入るよ」
部屋に入ると瑞樹は嬉しそうな笑顔で振り返った。
「加奈、今日は遅かったね」
「うん、演劇部の見学に行ってて」
「へぇー。演劇部に興味があるの?」
何も知らない瑞樹の無垢な笑顔に胸がズキンと痛んだ。
「・・・久世凛音って知ってる?」
「久世・・・。ああ、演劇部の部長だよね。目立つ存在だからね。知ってるよ」
「その久世さんが、瑞樹に学園祭の演劇部の出し物で天使役を演じて欲しいって言ってきてるの・・・」
一瞬、瑞樹の笑みが消えた。
「・・・瑞樹、嫌なら断っていいのよ」
瑞樹は、下を見て考え込むような表情をしたあとすぐに顔を上げ口を開いた。
「なんで僕なのかわからないけど・・・わかった、ちゃんと僕の口から断るよ」
そう言って微笑んだ瑞樹の笑顔は、いつもと変わらない綺麗な笑顔で。
無理してるんじゃないかって、不安になった。
いつも変わらない笑顔を見せてくれる瑞樹。
瑞樹、たまには、
――嫌な顔したって、いいのよ…。


