「美織!大丈夫か!?」
少し離れた場所から、美織を呼ぶ声が聞こえた。
近くの路地に止まる1台の車。
そこから美織の兄が飛び出してきた。
運転席からも父親らしき人が降りてくるのが見える。
「美織、倒れたって大丈夫なのか?」
兄が心配そうに美織を覗き込む。
「お兄ちゃん、美織、大丈夫だよ。十夜先輩と加奈先輩が助けてくれたの」
美織は十夜におぶわれたまま涙を拭きながら笑顔を作った。
「ご迷惑をおかけしました。私は美織の父親です」
父親だという男性が丁寧にお辞儀をする。
「いえ、私たちは何も・・・」
「ありがとうございました。今日は美織をこのまま病院に連れていきますので、また後日改めてお礼させていただきます」
父親は美織を車に乗せると、加奈と十夜に一礼し走り去っていった。
突然二人きりになった加奈と十夜は、しばらく黙ったまま美織が乗っている車を見つめていた。
加奈は美織の車が見えなくなると、前を見つめたままつぶやくように言った。
「十夜、美織ちゃんに優しくしてくれてありがとう」
「お前に言われたからじゃないよ。美織の気持ちは俺そのものだ」
まただ・・・。
十夜は、恋をしている。
それが、私だなんて、ほんとうに?
少し離れた場所から、美織を呼ぶ声が聞こえた。
近くの路地に止まる1台の車。
そこから美織の兄が飛び出してきた。
運転席からも父親らしき人が降りてくるのが見える。
「美織、倒れたって大丈夫なのか?」
兄が心配そうに美織を覗き込む。
「お兄ちゃん、美織、大丈夫だよ。十夜先輩と加奈先輩が助けてくれたの」
美織は十夜におぶわれたまま涙を拭きながら笑顔を作った。
「ご迷惑をおかけしました。私は美織の父親です」
父親だという男性が丁寧にお辞儀をする。
「いえ、私たちは何も・・・」
「ありがとうございました。今日は美織をこのまま病院に連れていきますので、また後日改めてお礼させていただきます」
父親は美織を車に乗せると、加奈と十夜に一礼し走り去っていった。
突然二人きりになった加奈と十夜は、しばらく黙ったまま美織が乗っている車を見つめていた。
加奈は美織の車が見えなくなると、前を見つめたままつぶやくように言った。
「十夜、美織ちゃんに優しくしてくれてありがとう」
「お前に言われたからじゃないよ。美織の気持ちは俺そのものだ」
まただ・・・。
十夜は、恋をしている。
それが、私だなんて、ほんとうに?


