月夜の天使

「美織ちゃん!しっかりして!」

「加奈!どけ!」

「十夜!?」

駆け寄ってきた十夜が美織を抱き起こす。

「加奈、美織にアザは?」

「首の後ろに。もう満月に近くて・・・どうしよう!」

「落ち着け、加奈!まだ間に合うかもしれない」

十夜が美織のアザの位置に手をあてる。

すると、十夜の手の中に青い光の玉が現れ始めた。

それは、徐々に美織の首の中から浮かび上がり、ついに空中に飛び出した。

「十夜!なんなの、これ!?」

十夜は手の平を上にかざす。

青の玉は十夜の手の平の上に浮かび、妖しく光りはじめた。

玉は十夜の手の平くらいの大きさだ。

「加奈、こいつが美織の魂を食らっていたんだ」

「これが・・・!?」

「こいつは、まだ小さい。微弱な生命体だ。」