月夜の天使

「俺が欲しいのは、永遠の愛」

ビュっ!

十夜の竹刀が空を切る。

十夜が真っ直ぐに指すその先には・・・天使がいた。

「瑞樹!?」

加奈は瑞樹が体育館の隅にいたことに初めて気づいた。

挑むような目つきの十夜と、計り知れない感情を秘めた瞳の瑞樹・・・。

瑞樹は動かない。

しばらくして十夜があきらめたように笑った。

「瑞樹、お前の瞳は何百年たっても読めないよ」

「十夜先輩?」

きょとんとした表情の美織。

「美織ちゃん、悪いね。俺もあきらめが悪いんだ」