体育館に行くとすごい人だかりだった。
「加奈、これじゃ近づけないね」
「どうなってるんだろう?」
「須藤十夜!勝負!」
いきなり、女性の張り上げるような甲高い声が聞こえてきた。
「待てよ。何そんなに焦ってんの?俺と勝負したいなら、まず剣道部に入って、せめて防具つけてくれ」
須藤十夜の呆れたような声がかすかに聞こえる。
「だって、私は十夜先輩の事好きだから。入学してから何度告白してもだめだって言うし、そしたら、この前、3年の渡瀬加奈とデートしたって噂で。美織、もうどうしたらいいかわかんなくて…。どうしたら十夜先輩の心をつかめるの?」
ざざざざざー!
という波が引くような凄まじい地響きが鳴り渡った。
「・・・加奈、波ひいちゃったよ・・」
気がつくと、目の前の人だかりが一斉に波引くようにあとずさり、加奈の前には一本のモーゼの道ができていた。
「渡瀬加奈!美織ちゃんが用があるってさ!前出ろよ」
同じクラスのお調子者の千葉亮太だ。
いっつもいじわるなんだから。
加奈は観念して十夜へと続く道をゆっくりと気持ちを落ち着かせながら歩いていった。
「加奈、これじゃ近づけないね」
「どうなってるんだろう?」
「須藤十夜!勝負!」
いきなり、女性の張り上げるような甲高い声が聞こえてきた。
「待てよ。何そんなに焦ってんの?俺と勝負したいなら、まず剣道部に入って、せめて防具つけてくれ」
須藤十夜の呆れたような声がかすかに聞こえる。
「だって、私は十夜先輩の事好きだから。入学してから何度告白してもだめだって言うし、そしたら、この前、3年の渡瀬加奈とデートしたって噂で。美織、もうどうしたらいいかわかんなくて…。どうしたら十夜先輩の心をつかめるの?」
ざざざざざー!
という波が引くような凄まじい地響きが鳴り渡った。
「・・・加奈、波ひいちゃったよ・・」
気がつくと、目の前の人だかりが一斉に波引くようにあとずさり、加奈の前には一本のモーゼの道ができていた。
「渡瀬加奈!美織ちゃんが用があるってさ!前出ろよ」
同じクラスのお調子者の千葉亮太だ。
いっつもいじわるなんだから。
加奈は観念して十夜へと続く道をゆっくりと気持ちを落ち着かせながら歩いていった。


