瑞樹の叫び声が聞こえた。
瑞樹の胸の中で、ぐったりしていた詩苑が、青の玉を振り払い、こちらに向かって走ってくる。
体中に炎をほとばしらせ憎しみの目つきで叫ぶ。
「瑞樹、お前には最後の最後まで裏切られたよ!俺の永遠の魂は食われちまった。だが、このままじゃ済まさない!!」
詩苑の体から炎が吹き出ようとしたその時、瑞樹が詩苑を後ろから捕まえる。
「詩苑、憎しみだけで永遠には生きられない。月へ還るんだ!」
瑞樹はそう言うと、寂しげに微笑み、詩苑と炎に包まれたまま、崖の先端へと歩いていく。
そして海と月を背に、瑞樹と詩苑は切り立った崖の先端に立ちすくんだ。
「凛音、僕の最後の魂だ。受け取ってくれ・・」
瑞樹の胸のあたりから、青の燃えるような魂が飛び出し、凛音の胸に吸い込まれていく。
凛音の手の中にあった月見草の種が、ゆっくりと純白の華を咲かせ始めた。
瑞樹の胸の中で、ぐったりしていた詩苑が、青の玉を振り払い、こちらに向かって走ってくる。
体中に炎をほとばしらせ憎しみの目つきで叫ぶ。
「瑞樹、お前には最後の最後まで裏切られたよ!俺の永遠の魂は食われちまった。だが、このままじゃ済まさない!!」
詩苑の体から炎が吹き出ようとしたその時、瑞樹が詩苑を後ろから捕まえる。
「詩苑、憎しみだけで永遠には生きられない。月へ還るんだ!」
瑞樹はそう言うと、寂しげに微笑み、詩苑と炎に包まれたまま、崖の先端へと歩いていく。
そして海と月を背に、瑞樹と詩苑は切り立った崖の先端に立ちすくんだ。
「凛音、僕の最後の魂だ。受け取ってくれ・・」
瑞樹の胸のあたりから、青の燃えるような魂が飛び出し、凛音の胸に吸い込まれていく。
凛音の手の中にあった月見草の種が、ゆっくりと純白の華を咲かせ始めた。


