「来たな、十夜、瑞樹・・・」
崖の上にカナンの愛する男性が二人、ゆっくりと歩いてくる。
「カナン!!」
十夜と瑞樹がカナンを呼ぶ声が聞こえる。
意識を失っていたカナンは、そっと瞳を開ける。
驚きの表情で見つめる十夜と瑞樹。
「どうだ?月の女神の処刑にはふさわしい姿だろう?」
横を見ると、海を背に、詩苑が勝ち誇ったような笑みをたたえて立っていた。
体がいうことを聞かない。
自分が縛られていることに気づく。
カナンは、十字に立てられた木の杭に両手両足を縛られていた。
一歩後ろには切り立った崖。
崖の下では、海が何かを飲み込むのを待っているかのようにうねりをあげていた。
「カナンを離せ!」
十夜が瞳に青い炎を走らせ、詩苑に近寄る。
「十夜、瑞樹。ここで、月の前で、お前達二人の決着をつけろ」
十夜の足がピタリと止まる。
決着・・・!?
崖の上にカナンの愛する男性が二人、ゆっくりと歩いてくる。
「カナン!!」
十夜と瑞樹がカナンを呼ぶ声が聞こえる。
意識を失っていたカナンは、そっと瞳を開ける。
驚きの表情で見つめる十夜と瑞樹。
「どうだ?月の女神の処刑にはふさわしい姿だろう?」
横を見ると、海を背に、詩苑が勝ち誇ったような笑みをたたえて立っていた。
体がいうことを聞かない。
自分が縛られていることに気づく。
カナンは、十字に立てられた木の杭に両手両足を縛られていた。
一歩後ろには切り立った崖。
崖の下では、海が何かを飲み込むのを待っているかのようにうねりをあげていた。
「カナンを離せ!」
十夜が瞳に青い炎を走らせ、詩苑に近寄る。
「十夜、瑞樹。ここで、月の前で、お前達二人の決着をつけろ」
十夜の足がピタリと止まる。
決着・・・!?


