月夜の天使

「『愛』なんて、なければいいのよ」

そう言って自らの魂の封印を解くルナ。

「リオン、この魂をあなたに捧げるわ。私の永遠の命はなくなってしまうけれど、この憎しみの魂をあなたに与える。そうすればあなたは、一生、人を愛することはないでしょう」

え・・・!?

今・・・なんて・・?

「そういうことか・・・」

この声・・・!!

振り返ると、体育館の入り口に少し息を切らせた様子の瑞樹が立っていた。
凛音はゆっくりと立ち上がり、瑞樹に、鋭く、そして冷たい視線を送る。

瑞樹は、一歩一歩ゆっくりと舞台に近づきながら話し始める。

「僕が海に落ちて死んでから、ルナがなぜ永遠の命を捨てたのかわからなかった。僕は今日、墓にいるルナに問いかけてきた。君の言葉でやっとわかったよ。ルナは僕への復讐のために君を利用したんだね」