月夜の天使

トオヤと暮らし始めて1週間後、ある差出人不明の手紙が『天使の泉』に届く。

「カナン、あなた宛の手紙よ」

いずみが差し出す。

「差出人不明・・・なんだろ?」

ガサッ・・・。

手紙を開けると、『天使の絵の展覧会』のお知らせが入っていた。

「誰がこんなもの・・・」

そう言い掛けてカナンは言葉を飲み込む。

バン!

「トオヤ!!」

トオヤの部屋に入りかけたカナンの瞳に、上半身裸のトオヤの姿が映る。

バタン!!

カナンは思わずドアを閉め部屋からでる。

ドアを開け、カナンの真っ赤な顔を見て笑うトオヤ。

「だから言ったろ?いきなり開けるなって」

「ごめん、びっくりしちゃって。だってこれ・・・」

カナンは手紙の中身をトオヤに見せる。