うわ…。 見るからに受付嬢さんが宇野くんに見とれてる。 宇野くん、カッコいいからなぁ…。 「乃愛さん?どうかしました?」 宇野くんが不思議そうにあたしを見下ろす。 「へっ?あ、ううん!なんでもないよ」 あたしはブンブンと首を振る。 「そうですか。ならいいですけど…」 宇野くんは再び前を向き、席に座った。 あたしも隣に座る。 その時。 「――あら…海斗、乃愛さん?」 嘘。 この声って…… 「アユミ」 宇野くんがスクッと立ち上がり、上田さんに歩み寄った。 とても幸せそうだ。