「上田さん、幸せだね。宇野くんみたいな素敵な人に愛されて」 「そんなことありませんよ。俺なんか長谷川さんに比べればまだまだです」 宇野くんは苦笑いを溢した。 「さてと。では今日の打ち合わせにでも行きますか」 「うん。そうしよっか!」 あたし達は会場を出て、打ち合わせ会場である大広間に向かった。 「――お疲れ様です!“Bar noa”さんでよろしいですか?」 「あ、はい。今日はよろしくお願い致します」 あたしは大広間前にいた受付さんに挨拶を返す。