「とにかく明日は頑張りましょうね。乃愛さんのお酒を楽しみにしてり方、きっと多いでしょうし」



「宇野くんだって絶対に期待されてるよ!宇野くんの作るカクテル凄く美味しいもん」




宇野くんはクスクスと笑った。




「ありがとうございます。いい先輩持ちました、俺」




そう言ってあたしにペコッと頭を下げてきた。




ホントに礼儀正しいなぁ、宇野くんは。




「今日は上田さんとは会うの?」




「いえ。アイツ今日、兄貴と会うらしいんですよ」




「えっ?上田さん、お兄さんいたんだ?」




あたしは少しびっくりした。




「はい。前にこのバーに来たことあるんですよ」




「えっ!?嘘っ!」




更に驚きだ。




まさかあたしのバーに来て下さってたなんて。