好きな女から求められて平然といられるワケがない。 俺は乃愛を連れ、浴室を出た。 彼女の体を綺麗に拭いてやり、タオルを巻くと彼女を抱き上げた。 きっと今夜は熱い夜になるだろう…。 そう思いながら。 「……っ…はぁ…優人さ…」 「……っ…乃愛…」 俺は熱くなった乃愛の体を優しく抱き締めた。 今夜は…出来るだけ優しく抱いてやりたい。 乃愛が…大事だから。 「乃愛、もう大丈夫?」 俺は乃愛の顔を覗き込む。