「やめて下さい…どうしてあたしなんかに……」 「え?決まってるじゃないですか……あなたが好きだからです。」 池田さんは腕を掴む力を強くした。 「いやっ…やめて、離して……」 「好きです、長谷川さん…僕を見て……」 気持ち悪い!! 誰があんたなんかとっ… 「……っ…やめてっ!!」 あたしは力を振り絞り、池田さんを突き飛ばした。 けどまだ池田さんは笑っている。 あたしは涙が出そうになるのを抑え、走った。 やだ…。 どうしてあんな人が隣人なの?