Love&CocktailⅡ


「あ、いえ…。なんだか凄く可愛らしい方だなって思って……」




「え……?」




あたしは思わず顔を歪めてしまった。




か、可愛い…?




なんなの、いったい…。
初対面なのに気持ち悪い……。




池田さんはニヤニヤと不適な笑みを浮かべた。




「……旦那さん、今いないんでしょ?だったらウチに来ませんか?お茶でも……」




「やっ…け、結構です!!」




池田さんに腕を掴まれそうになって、あたしは咄嗟に離れる。




「すみません、この後仕事なので。失礼します」




あたしは池田さんから逃げるように玄関の扉を閉めた。




何…?




池田さんって、なんか普通の人じゃないような気がする。




しかも旦那さんって…。




どうして優人さんのこと知ってるの?




おかしいよ…。