Love&CocktailⅡ


――…




「優人さん、何か飲まない?」




「ん、カクテル?」




行為を終えた後、あたしは優人さんの逞しい腕に包まれたまま、そう聞いた。




「うん、カクテル。」




あたしがそう答えると、優人さんは優しく微笑んだ。




「じゃあ頂こうかな。乃愛の愛情たっぷりカクテル」




そんな優人さんの言葉に、あたしはクスクスと笑みを溢す。




「種類はあたしに任せてもらってもいいかな?」




「あぁ。頼むよ」




優人さんはあたしを離すと、優しく頭を撫でた。




あたしは床に散らばった服や下着を拾い集め、それらを着る。




まだ体にさっきまでの甘い時間を思い出させるような、気だるさが残る。




そんな感覚さえも…愛しい。