Love&CocktailⅡ


「乃愛が…急に俺の傍から離れていく夢を見たんだ」




「あたしが…優人さんから?」




優人さんはコクリと頷く。




「情けねぇな。夢なんかで泣くとかさ」




そう言って軽く笑い、優人さんはあたしの背中を撫でた。




「こうしてちゃんと近くにいるのに…どうして不安になんかなるんだろうな。」




「優人、さん…」




彼の繊細な指の動きに、体が素直に反応する。




すると優人さんは優しく笑い、背中を撫でていた手をスルリと腰に回した。




「乃愛のことが大事すぎて…たまに分からなくなる。今、起きていることが現実なのか」




そう言いながら、とても寂しそうな顔をする彼。




あたしはたまらなく彼が愛しくなり……思わず、自分から彼の唇にキスをした。




「乃愛…」




優人さんは驚いたようで、目を丸くしてあたしを見る。




あたしは彼に優しく微笑み、再びキスをする。




甘くて、深いキス。